2020年12月30日に放送された郷愁の街角ラーメン 今すぐ食べたい!至福の12杯で紹介されたラーメンのお店、12軒をまとめました。
理想の麺を追い求める求道者!ぜいたくWスープ「道頓堀」
庶民的で昔ながらの店が多くある板橋区の成増、川越街道沿いに店を構える道頓堀は、昭和59年創業、大阪出身ではなく山形出身で東京育ちのご主人が切り盛りするラーメン店です。店名は、食い倒れをイメージしてつけたそうです。メニューは、中華そば・つけめん・塩らあめんの3択になっています。スープは、ゲンコツ・豚足・鶏ガラ(大山鶏)・モミジ・鶏の指・生姜・ニンニクなどからとった動物系のスープに&煮干し(九十九里産)・日髙昆布・鰹節(厚削り)からとった魚介の出汁を合わせ、冷蔵した前日のスープをプラスしたもの。東池袋「大勝軒」の故・山岸一雄さんに麺づくりのアドバイスを受けたという麺は、お店の2階で3種の小麦をブレンドして製麺した自家製麺です。
中華そば(味玉入り)
トッピングの味玉にメンマ・海苔・ナルト・注文が入ってから切るチャーシューがのった一杯。麺はエッジがたった太麺。スープは、動物系と魚介系のWスープです。
- 中華そば(味玉入り)890円
- つけめん 850円
つけめんがメニューにあるのは、「大勝軒」の故・山岸一雄さんへのリスペクト。 - 塩らあめん 830円
繊細なスープに合わせて麺は少し細麺。
店舗情報
住所 | 東京都板橋区成増2-17-2 |
TEL | 03-3939-6367 |
営業時間 | 11:00~14:00頃、17:30~20:00頃(昼夜とも、スープがなくなり次第終了) |
定休日 | 水曜・木曜 ※第2木曜・第4木曜は、昼のみ営業 |
公式サイト | http://doutonbori.main.jp/index.html |
有楽町の高架下で50年!サラリーマンのオアシス「谷ラーメン」
有楽町、高架下のトンネルの中に店を構える谷ラーメンは、昭和42年創業、2代目店主が味を守る昔ながらの東京ラーメンのお店です。お店の原点は、以前有楽町のガード下にあった「丸三横丁」。その当時は、すぐ目の前、今の国際フォーラムの場所に都庁があり、お客さんのほとんどは旧都庁で働く人だったそうです。今は、近所で働くサラリーマンや懐かしの味を求めて若い人も多く訪れています。スープには、豚の背ガラ・ゲンコツ・豚もも肉のみを使っています。
ラーメン
具はチャーシュー・メンマなど、素っ気ないほどシンプルな一杯。透明感のあるスープは、すっきりとした味わいです。
- ラーメン 680円
- チャーハン 740円
チャーハンには、ほぐしたチャーシューの端切れが入っています。
店舗情報
住所 | 東京都千代田区丸の内3-7-11 |
TEL | 03-5223-2223 |
営業時間 | 11:00~14:00(L.O) 17:00~20:30(L.O) |
定休日 | 土曜、日曜、祝日 |
洋食ルーツの絶品ラーメン&カレー!東京下町に70年「インディアン」
大田区西蒲田、東急池上線の蓮沼駅から徒歩2分ほどの住宅街に店を構えるインディアンは、昭和30年創業、6年前に今の場所に移転してきたお店です。お店はもともと先代が洋食屋さんとしてオープン。二日酔いのお客さんのためにカレーに付けていたあっさりスープに麺を入れたことから支那そばが誕生したそうです。現在は、35年前に店を継いだ2代目店主が切り盛りしています。ほとんどのお客さんが注文するのが、カレーと支那そばのセットです。
支那そば
黄金色の澄んだスープに玉ねぎを揚げた香ばしいネギ油が浮かぶ塩ラーメン。スープの味のベースは、宗田節の厚削り。リンゴとミカンの皮を加えてフレッシュな香りをプラスし、別の鍋で煮込んだ野菜のスープと合わせています。麺は、細目の縮れ麺。特大のチャーシューがトッピングされています。
カレー
アーモンド形のライスが懐かしい昔ながらの洋食カレー。砂糖を煮詰めたカラメルをいれているため黒い色をしており、濃厚です。カレーのコクとスープの旨味が絶妙にマッチしています。
- 支那そばとカレー 1300円
店舗情報
住所 | 東京都大田区西蒲田6-26-3 SSビル 1F |
TEL | 03-3738-1902 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 木曜 |
フレンチ出身シェフが挑む!最高級食材の中華そば「勝本」
飲食店や古書店、大学などが混在する町、千代田区神田三崎町にある勝本は、高級な和食のお店のような佇まいのラーメン店です。平成27年創業したばかりですが、行列の絶えない人気店になっています。店主の松村さんは、現代の名工にも選ばれている元フレンチシェフです。チャーシューには、ほどよい脂とサシが入ったフランス・ブルターニュ地方産の豚肉、ネギは老舗すき焼き店でも使われる最高級品の千住ネギなどこだわりの食材を使っています。
中華そば
海苔・メンマ・ネギ・ナルト・チャーシューがのったThe 昔ながらの中華そば!名古屋コーチンをはじめとする高級鶏のガラやモミジ、丸鶏、豚ゲンコツなどを煮込んだ動物系スープに長崎のマイワシや千葉のカタクチイワシなど4種類のブレンドした煮干しを大量に加えた煮干しが香り立つスープ。麺は、浅草開化楼の特注麺です。
- 中華そば 730円
- 特製卵かけご飯 280円
ラーメン用とは別に兵庫県のブランド卵を仕入れて使用。素材の味を楽しむために塩昆布を添えていただきます。
店舗情報
住所 | 東京都千代田区神田三崎町2-15-5 |
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TEL | 050-5589-5951 |
営業時間 | 11:00~22:00 ※スープが無くなり次第、営業終了 |
定休日 | 日曜 |
安い!うまい!早い!北千住で愛され45年「りんりん」
近年は街の発展も目覚ましい下町、足立区北千住にあるりんりんは、昭和50年創業、見事な三角物件のため、店内は、L字カウンターのみというお店です。メニューは、すべて500円以下とリーズナブル!多い日には1日2000個売れる餃子は、ほとんどが手作業で専属スタッフが作っています。昔ながらのカレーも大人気です。
ラーメン
具は、メンマ・チャーシュー・ネギのみのTHE シンプルなラーメン。スープは、鶏・豚のガラを煮込んだでとったクリアな醤油味。水で伸ばしたラーメンのタレに漬け、味を染み込ませたチャーシューをトッピングしています。
- 餃子 260円
野菜をふんだんに使った餡を薄い皮で包み、鉄鍋で焼いた餃子。 - ラーメン 390円
- 焼そば 340円
注文ごとに鉄板で焼く焼きそば。色が薄く見えるがソースの味はしっかり染みています。 - カレーライス 390円
店舗情報
住所 | 東京都足立区千住中居町17-14 |
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TEL | 03-3870-2187 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
定休日 | 水曜 |
故郷を忘れず30年 元祖・半熟煮卵のせラーメン「ちばき屋」
都心へのアクセスもよい江戸川区葛西の住宅街にあるちばき屋は、平成4年創業、カウンター席が奥まで長く続くラーメン屋さんです。ラーメン店ではじめて半熟煮玉子を出したお店と言われています。店主は、銀座の日本料理の名店で30代で料理長にのぼりつめた方。40代で周囲の反対を押し切ってオープンしたのがちばき屋です。日本料理の経験をラーメンに生かし、幼いころ故郷の港で食べたラーメンの味を磨き上げました。
支那そば
具の配置・彩りともに美しいが、どこか懐かしさも感じる一杯。豚のゲンコツ・モミジ・チャーシュー用の豚肩ロース・生姜・ニンジン・玉ねぎ・煮干し・鰹節・昆布などを煮込んでとった琥珀色のスープ。チャーシューは、スープで煮た豚肉を醤油のタレに漬け、軽く煮たもの。醤油ダレは、キレがあり上品な味わいです。+50円で味噌味に変更可能。開店当初あったが消えてしまった裏メニューです。
- 支那そば 780円(煮玉子 120円)
- 海老塩ワンタンそば 980円
支那そばに次ぐ人気ラーメン。
店舗情報
住所 | 東京都江戸川区東葛西6-15-2 |
TEL | 03-3675-3300 |
営業時間 | 月~金 11:30~14:45 17:00~23:00 土・日・祝 11:30~23:00 |
定休日 | |
公式サイト | https://www.chibakiya.jp/ |
思い出を再現!理系店主が目指す ふつうの最高峰「ラーメン大至」
千代田区御茶ノ水、ラーメン大至は、平成19年創業、駅から徒歩10分ほどの場所にある真っ赤な看板が目を引くラーメン屋さんです。店主が目指すのは、普通のラーメンの最高峰!見た目はノスタルジックだが、新しい味わいのネオノスタルジックラーメンとして幅広い年代に愛されています。券売機は、わかりやすく写真付きです。
ラーメン
ほんのりピンク色のチャーシューに流行りの味玉ではなくゆで卵などをトッピングした昭和の中華そばを彷彿させる一杯。麺は、中細のストレート麺。鶏や豚のガラ・魚介の乾物・野菜を10時間炊いた後、鶏ムネ肉をフードプロセッサーで砕いて水でのばしたものを加えアクと余分な脂を取り除き、2日かけてつくる黄金の澄んだスープは、実に深い味わいです。チャーシューは、ローストビーフのようにしっとりジューシーです。
- ラーメン 750円 ※2021年1月から780円に変更
店舗情報
住所 | 東京都文京区湯島2-1-2 佐藤ビル 1F |
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TEL | 03-3813-1080 |
営業時間 | 11:00~15:00、17:00~21:00(L.O.20:45) 土 11:00~15:00 |
定休日 | 日曜、祝日 |
祖父から孫へ受け継ぐニンニクの味!唯一無二の荻窪ラーメン「十八番」
杉並区荻窪にある十八番は、昭和41年創業、現在は先代のお孫さんが店を切り盛りしています。もともとは賄いだった「特製十八番」がお客さんのリクエストでメニューに加わり、今では看板メニューになっています。
特製十八番
スープのベースは豚骨、臭みを抑えるため下茹でした後、あく抜き。野菜はネギと玉ねぎのみ、材料を入れすぎず煮すぎないようにすることで透明度の高いすっきりとしたスープに仕上げています。特注の麺は、茹でる前にしっかりと手揉みすることでスープと絡みやすくしています。豚バラ肉とネギをたっぷりのニンニクで炒めたものが豚骨スープと手もみで縮れた麺と相性抜群です。
- 半餃子 300円
大ぶりの餃子3個。もっちりとした皮の中には、ニンニクがしっかりと効いた野菜たっぷりの餡が詰まっています。 - 特製十八番 900円
- 餃子 500円
店舗情報
住所 | 東京都杉並区上荻1-4-10 |
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TEL | 03-3393-3545 |
営業時間 | 18:00~翌1:30 |
定休日 | 正月、夏休み |
新国立競技場前の繁盛店!背脂こってり生みの親「ホープ軒」
渋谷区千駄ヶ谷、外苑西通り沿いにあるホープ軒は、昭和35年創業、新国立競技場の目の前にある黄色いビルがまるごとラーメン店になっています。ホープ軒のシンボルマーク「豚」は、この店を愛する有名漫画家が描いてくれたもの。最初は、1階の立ち席のみだったそうですが、人気となり2階と3階に客席を増設!創業者の牛久保さんは、81歳の今でも現役です。1日最高2000杯売れたこともある繁盛店。背脂が溶けた豚骨スープが、創業時から変わらぬ味の決め手です。醤油味が主流だった東京ラーメンに新風を吹き込み、豚骨に背脂を合わせるホープ軒流が生まれました。
ラーメン
トッピングは、モヤシ・チャーシュー・メンマ。大量の背脂がスープを覆った一杯。4階にある製麺所で作る無添加の自家製麺は、太麺で濃厚なスープによく絡みます。卓上のネギを入れて脂をさっぱりさせることもできます。
店舗情報
住所 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-33-9 |
TEL | 03-3405-4249 |
営業時間 | 24時間営業 |
定休日 | |
公式サイト | http://www.hopeken.co.jp/ |
築地場外の路地裏で70年 シュウマイもうまい!「幸軒」
中央区築地、幸軒は、昭和25年創業、築地場外の細い路地を入った先にある魚河岸や問屋で働く人々が贔屓にしてくれた8席のみの小さなお店です。現在は、先代の義理の娘さんが一人で切り盛りしています。幸軒のシュウマイは築地名物になっており、表通りで販売もしています。
しゅうまい
多めの片栗粉とみじん切りの玉葱で練った餡を包んだ大きな焼売。醤油ではなくソースでいただきます。辛子と和えれば甘みも引き立ちます。
ラーメン
バラ肉の大きな自家製チャーシューがドーンとのった男前なラーメン。麺は、築地の製麺所から仕入れた特製麺。スープは、先代から受け継いだ牛骨スープです。
茶碗カレー
ラーメンスープでルーを溶いた玉ねぎと肉のカレーも人気です。
店舗情報
住所 | 東京都中央区築地4-10-5 夕月ビル 1F |
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TEL | 03-3545-5602 |
営業時間 | 6:00〜9:30頃、10:30〜13:30頃(なくなり次第終了) |
定休日 | 日曜、祝日、第2・4水曜 |
夫婦が作る名物のタンメン 谷中の老舗「珎々亭」
台東区谷中、珎々亭は、昭和44年創業、昔ながらの街並みが残り寺も点在する谷中の住宅街にある町中華です。店主は、谷中にあった珎々亭の本店で修業後、この店をオープンしました。看板に支店と書いてありますが、現在、本店はなく珎々亭はこの一軒のみになっています。
湯麺
昔ながらのあっさりとした味わいのタンメン。スープは、丸鶏を使うことで味わい深いスープに。野菜と豚肩ロースを加えさらに2時間ほど煮込んでいます。試行錯誤の末、2種類をブレンドした塩が味の決め手になっています。
- 湯麺 700円
- ラーメン 600円
定番の醤油味のラーメンもあっさりながら滋味深い味わい。 - 豚肩ロース肉のピリ辛ソース 650円
茹でた豚肉をモヤシにのせたピリ辛の冷菜。壁に貼られたメニューの飯 800円は、ご飯もつけられるという意味。
店舗情報
住所 | 東京都台東区谷中5-1-1 |
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TEL | 03-3821-3970 |
営業時間 | 11:00〜15:00(LO.14:30) 〜19:00 |
定休日 | 水曜 |
揚げネギが浮かぶ傑作ラーメン!渋谷の名店「喜楽」
渋谷、戦後、大人が集う繁華街として発展した百軒店(ひゃっけんだな)の先に店を構える喜楽は、昭和27年創業の老舗ラーメン店です。開店前から行列、夜8時まで1~2階の席が満席という人気店です。初代は台湾出身、現在は子供のころから店を手伝ってきた2代目が店を切り盛りし、3代目となる息子さんもお店を手伝っています。
中華麺
茹でたモヤシ・味玉・チャーシューをトッピング、スープに揚げネギが浮いた一杯。スープは下茹でしたゲンコツや鶏ガラ、豚の背ガラを7時間煮込んだもの。味の決め手となる特製の揚げネギは、先代の時代から台湾から取り寄せた揚げネギにラードとネギ油をベースにブレンドした秘伝のものをかけネギの香ばしさを倍増&コクを出しています。麺はかなりの太麺です。
- 中華麺 700円
- もやしワンタン麺 950円
- 炒飯 800円
店舗情報
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-17-6 |
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TEL | 03-3461-2032 |
営業時間 | 11:30~20:30 |
定休日 | 水曜 |